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Steve kuhn関連で他に思い浮かぶのは
僕の場合、オスロ出身の女性ヴォーカリスト
Karin krogとの競演盤が思い出される
以前にもKarin krog+Steve kuhn trioによる
『We Could Be Flying』というアルバムが
吹き込まれており、それから実に30年ぶりとなる本作は
最近購入したヴォーカル物の中でも特に聴く事が多く
プロデューサーJohn surmanの趣向によるものなのか
全体を通してドラマチックな構成で統一されており
明確に方向性が見えているので聴いている方としても解りやすく 
ノスタルジック、かつドラマチックに感傷的な音楽であると提示していて
何がやりたかったのかが解りやすく 
トータルコンセプトとまではいわないが
方向性や統一感が感じられる作品と言えよう

John surmanといえば
自身もバスクラやテナーサックス等を吹く事でも知られているが
僕が彼を知ったのはカンタベリーミュージックを聴きあさっていた頃で
71年作品の『The trio』 というアルバムを聴いてから
完成度の高いテーマの後に
おもいっきりアヴァンギャルドでフリーフォームな演奏が
繰り広げられられるんだけど
それがかなりブチぎれてる演奏で、それ以来怖くて手をださずにいたのだが
まさか、こんなにも美しく切ない内容のアルバムをプロデュースするとは
思ってもみなかった。


さて、本盤に話を戻そう
このアルバムまずはSteve kuhn作のドラマチックで幻想的な
The meaning of loveから始まるんだけど
冒頭のKarin krogの少し掠れ、鼻にかかった様なシルキーな歌声から
少し甘すぎる感は否めないが
本盤がかなり、当たりなのではと予感させる。

2曲目のWhere you at?という曲はミドルテンポの4ビートで
一曲目と対比するようにメジャー調の曲でKarin krogも
どこか、かわいげのある歌い方をしている
Steve kuhn trioもよくスイングしていて小気味よい

3曲目は女性ヴォーカル物でよく歌われるLazy afternoon
steve kuhnの深く感傷的で儚い旋律を奏でていて
そこにKarin krogの物悲しい歌い口のヴォーカルが印象的
このアルバム唯一のデュオによる演奏。

4曲目はJohn surmanとKarin krogによる共作のIt could be hip
この曲が個人的に一番のお気に入り
Karin krogのヴォーカルはもちろんのこと
Steve kuhn trioによる演奏も各人の持ち味が生かされていて
Steve kuhnのソロは短いものの感情的に演奏されていて
不満の残らない演奏だ やはり流石にうまい。
ヴォーカル物は大体ヴォーカルを主体にするがあまり
楽器による演奏が少し薄れてしまう傾向があるが
ここではしっかりとトリオの演奏も聴かれるので
個人的に理想的な内容といえる。

5曲目はSteve kuhn作によるSpeak of loveと言う曲
この曲もしっとりと歌い上げられたバラッドで
アルバムを構成するのに一躍かっている

6曲目はJohn surman作によるCanto maiと言う曲
弓で弾かれたコントラバスが印象的でやや陰鬱な始まりだが
その後はミドルテンポのラテンフレーバー漂う演奏で
Steve kuhnのソロもたっぷり聴かれる。

7曲目はSteve kuhn作のSaharan
この曲は元々トリオの演奏用に書かれたものだろうか?
全体的にKarin krogのヴォーカル+トリオによる3者対等の演奏が聴かれる
この曲も切なく儚い。

8曲目はスタンダードナンバーのYou say you care
ややメロウな楽曲ででここまできているので
丁度この辺りで軽快なスタンダードナンバーが聴かれるのは嬉しい。
やはりColtraneのsoultraneを思い出す

9曲目はJohn surmanとKarin krogによる共作のKaleidoscopic vision
一言一言をゆっくりと紡ぎだすように慎重な歌い口のKarin krogが印象的。

10曲目もJohn surmanとKarin krogによる共作のMissing calada
ラテンリズムだがやや曇りのかかったマイナー調の曲。

11曲目はBillie holidayの演奏でも有名な、曰く付きのGloomy sunday
このアルバム中もっとも力強く陰鬱な響きで
最後の曲に相応しいだろう。

5曲目辺りからはアルバムの統一感には一躍かっているものの
曲単体で考えると少し物足りなさも残る。
しかしながら、このアルバムは全体的に統一感があって
ここでしか聴かれない揺るがない個性があるので
やや陰鬱な響きであるものの軽快な楽曲もバランス良く演奏されていて
大変好内容と言えるだろう。★★★★☆

Karin krog&Steve kuhn trio/New york moments (2003) enja records

Karin krog(vo)
Steve kuhn(p)
David finck(b)
Bill drummond(dr)

拍手[1回]

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» ジャケット
ホッパーの絵ですね。すごく好きです。全体を覆う孤独の影と、奇妙に華々しいスポットライトが絶妙な画家さん。アルバムに合ってそうですね。それでは。
2009/06/08(Mon)22:17:02 編集
» Re:ジャケット
みさん 初めまして
有名な画家の方みたいですね^^
あいにく僕は絵の方はうといもんで
恥ずかしながら知らずに買いました

ですが、このイカしたジャケによって
僕はこのアルバムに出会いました
ジャケって大事だなぁ〜


2009/06/11 00:32
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