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img107.jpg
初めて買った和製ジャズというのは日野照正の『Taro`s mood』で
当時僕は50年〜60年代頃のモダンジャズを中心に買いあさっていた頃で
なにをおもったか日本人でも聴いてみるか、という衝動にかられ
突然購入するにいたった訳ですが、日本人のアルバムを初めて聴く時の
僕の態度はと言うと
『所詮日本人、アメリカのジャズには到底及ばないたんなる真似事だろう』
等とナメ腐った考えでプレイボタンを押したワケですが
これがビックリ!真似事どころか
日野照正はトランペットを使って完璧なまでに自分を表現しており
この世に1つしかない自分だけの音を持っている
類いまれな才能をもったアーティストだということに
大変驚かされた記憶があります。
自分自身が日本人である事への誇りが芽生えていった1つのきっかけでもありました。

そこで今回紹介するアルバムも日本のジャズであるわけですが
このアルバムは惜しくも2007年に他界した富樫雅彦への贈り物とでも言おうか
生前に富樫の残したバラードを日野皓正を初め渡辺貞夫、佐藤允彦、峰厚介、山下洋輔といった
彼と所縁のある日本ジャズシーンを代表する面々によって吹き込まれた
感傷的でどこまでも深く美しいデュオアルバムである。

富樫雅彦は10代の頃より秋吉敏子や渡辺貞夫のもとでドラムを務める事になり
その後日本のフリージャズシーンの先駆者として数々の名演を残していくのだが
1970年に不慮の事故により下半身不随という壮絶な運命を迎える事になる
このあたりが同じドラマーでありシンガーでもある
カンタベリーミュージックの創立者の一人
ロバートワイアットの悲劇的な運命と似ている
ワイアットも転落事故により下半身不随となってしまい
ドラマーとしての生命を絶たれると言う悲劇的な運命を辿る事になる
ワイアットはその後シンガーとして音楽活動を続けていくのだが
富樫雅彦はその後全身を使ったドラミングはできなくなってしまったものの
パーカッショニストとして演奏を続ける道を選ぶ
その演奏はとても上半身だけでの演奏とは思えない程スイング感に溢れていた

晩年は絵を書いたり作曲活動をしたりという生活を送っていた様で
その多くはバラードでありフリージャズの世界に身を投じたとは思えないほど
切実で美しいすばらしい楽曲ばかりである
いつでも気軽に聴けるという訳ではないが
全体を通して感じられる富樫の想いとそれに答えるかの様に
日野皓正、渡辺貞夫、佐藤允彦、峰厚介、山下洋輔の想いが
切実に感じられる、感傷的で感動的、重く、美しい作品となっている。

★★★★★

佐藤允彦(p,1~11.13,elc p.12)
渡辺貞夫(as,1.6.9)
日野 皓正(tp.2.5.10)
峰厚介(ts.ss.3.11.13)
山下洋輔(p.14)

Retspack record(2oo9)


img108.jpg
こちらは僕が初めてかった和製ジャズ
日野皓正の『Taro`s mood』
フリー調の曲とバラードがバランスよく配置された
ミュンヘンでのすばらしいライブ盤
中でもバラードでの日野皓正の演奏は圧倒。

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日本を代表するのテナーサックス奏者の峰厚介さん。峰厚介さんは、1963年に アルトサックス奏者として音楽活動を開始し、1969年の菊地雅章バンドに参加を したことで注目されるようになりました。その後ジョンコルトレーンの影響からテナ ーサックスに転向して
URL 2011/02/22(Tue)00:07
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jazzや音楽全般について語ろうかと思う今日この頃
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