忍者ブログ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

img083.jpg
ライヴが近いもんで仕事と練習の日々に追われていて
ゆっくり音楽を聴く時間もなく多忙な毎日を送っているのだが
それでもCDはちょこちょこ買っていて
給料日には新譜旧譜あわせて10枚程購入した
以前紹介したGeorge garzoneの新作Among friendsでの演奏が記憶に新しい
Steve kuhnの新作Mostly coltraneを紹介しよう
タイトルにもある通りコルトレーンにちなんだ曲を集めた物なのだが
Steve kuhn作曲による曲もあるので全曲と言う訳ではないようだ。

Steve kuhnは短い期間ながらコルトレーンカルテットにも
在籍していた経歴があるので自然と期待がたかまる
と、言うのもコルトレーン集となるとコルトレーンの精神性の高さや彼の人生の重み等から
他のミュージシャンの手にかかるとどうも、きな臭さが漂う感があるが
本盤にかぎってはうまくコルトレーンの精神世界を表現していて
それでいて各人の個性も十分に感じられる大変な好内容となっている
Steve kuhnの美しくドラマチックな演奏ももちろんのこと
Enrico pieranunziやDave douglasとの競演で印象深い
ダイナミックかつスリル溢れるドラミングのJoey baronが参加した事も相まってか
とても70歳とは思えないSteve kuhnの力強いアグレッシブな演奏に驚かされた

では、曲目を紹介しよう

1 .Welcome
アルバムKulu Se Mamaに収録された曲
透明感溢れるSteve kuhnのピアノから始まる
続いてJoe lovanoの一音一音に集中力の感じられるテナー
Joey baronのドラミングはEnrico pieranunziのBalladsそのもの
大変美しいバラッドだ

2 .Song of praise
アルバムThe john coltrane quartet playsに収録された曲
フリーテンポのなんとも重々しくも感動的な美しい冒頭
やがてリズムが明確になっていきSteve kuhnの力強くも美しいソロが聴かれる
やはりJoey baronのドラムは強烈

4 .個人的にはNewport 63での演奏が思い起こされる
I Want to talk about you
ここではしっとりと歌い上げられたバラッドでの演奏となる
これは、まぁこうなるだろうなと言う感じ

5 .The night has a thousand eyes
アルバムColtrane`s sound収録の曲
この曲の持つ軽快で小気味のよい感じはそのままに
各人がそれぞれの持ち味を出し大変スインギーな演奏となっている
Steve kuhnのバッキングがかなりいい

7 .Central park west
この曲もColtrane`s sound収録の曲
数あるコルトレーンのバラッドの曲で
個人的に大変お気に入りの曲だ
この曲はSteve kuhnとJoe lovanoのデュオ

8 .Like sonny
ご存知Giant steps収録の曲
Giant stepsの中からこの曲を選ぶ所がいい
やはり聞きどころはドラマチックかつダイナミックなソロを聴かせる
Steve kuhnだろう

10 .Configuration
これまで気持ちよく聴いていたのに
この曲のフリーフォームな演奏で目ん玉飛び出る
僕は寝る寸前にこの曲がかかっていた事があって
そのまま気絶してしまった
生易しいフリーではなくかなり凶暴な演奏

12 .Spiritual
At the village vanguardでの演奏が思い出される
この冒頭の旋律はいつ聴いてもカッコイイ
ここでの演奏はオリジナル程モダンではなく
各人がかなりエモーショナルな演奏を聴かせていて
Steve kuhnのややフリーなソロと
Joey baronの鋭く豪快なドラミングでのやりとりがおもしろい

13 .Trance
この曲はSteve kuhnのオリジナル
ソロピアノで聴かせアルバムの終わりを予兆させる
大変美しい曲でまさにSteve kuhnらしい曲と言えよう
この曲で幕を閉じる

アルバムトータル77分にも及ぶ大作となっている訳だが
やはりちょっと長過ぎるかな
それでも最初から最後まで飽きさせる事なく聴かせてくれた
全体的に統一性もあり、コルトレーンの世界を上手く表現している上に
ECMの作品として違和感を感じない作りとなっている。
少し時代錯誤な感じも否めないが
このアルバムのSteve kuhnはやる気満々でエネルギーに溢れていて
コレは評価せずにはいられない
★★★★☆

(2009) ECM

Steve kuhn(p)
Joe lovano(ts.tarogato)
David finck(b)
Joey baron(dr)

拍手[1回]

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
» はじめまして。
検索にかかりまして、、読んでいましたら、、
クリスさんのところで、お見かけしたかただな。。って、思い。。
何となく、トラバしても、、怒られないかも、、って、トラバしてみました。

このアルバム、わたくしは大変気に入っております。
よろしく、お願いいたします。
すずっく 2009/07/08(Wed)18:22:40 編集
» Re:はじめまして。
初めましてすずっくさん
怒るなんてとんでもないです^^
このアルバムは聴きごたえタップリで
僕も非常に気に入っています
こちらからもTBさせてもらいますね
どうぞよろしく!
2009/07/09 21:57
» ごめんなさい。
こんばんは。
書き込み、トラバ、、ありがとうございました。

わたくしのブログ、トラバだけ承認せいなのです。
説明足らなくて、ごめんなさい。
お手間かけちゃって、、ごめんなさい。

また、遊びに来ますね。
すずっく 2009/07/09(Thu)22:47:07 編集
» Re:ごめんなさい。
なるほど そういう事でしたか
是非またいらしてくださいませ
それでは また!
2009/07/09 23:01
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
プロフィール
HN:
えゔぁ
性別:
男性
趣味:
サイクリング
自己紹介:
jazzや音楽全般について語ろうかと思う今日この頃
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
おすすめのジャズ理論書
その2
live in japan
live in paris
you must believe in spring
stellar regions
myron&the works
double booked
black radio
weather
now VS now
the talk show
フォローする
vv_ocello_vvをフォローしましょう
最新コメント
[04/12 sonmasi]
[01/18 よぶ]
[12/31 nuj-ako]
[12/10 nuj-ako]
[12/02 nuj-ako]
ブログ内検索
最新トラックバック

Copyright © [ カレーとjazzとチャリンコと ] All rights reserved.
Special Template : 忍者ブログ de テンプレート and ブログアクセスアップ
Special Thanks : 忍者ブログ
Commercial message : [PR]