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img085.jpg
街には浴衣姿の子供や若い女性の方などがみられるようになって
祭りの太鼓の音なんかも遠くの方から聞こえてきて
セミもみんみん鳴いてるし
気付いたらすっかり夏
暑くてバテバテになってんだけど
夏に食べるもんといったら冷やし中華とか冷麺とかかき氷とかあるけど
辛いものもまた人気で
辛いものといったらカレー
みんなカレー食べにくる
忙しくなる
疲れる
最近、体の疲れがとんでもなくたまってる
気分は毎日優れているし、夏だと毎年テンションあがっちゃうんだけど
最近は体が追いついてこない......歳か?

まぁそれはさておき
最近購入した中でも特にストレートに心に響いた
Jaroslav simicekのThe way homeというアルバムを紹介します
このリーダーのJaroslav simicekという方
僕は初めて耳にしたが随分長い間音楽に携わってきたベテランの方らしく
たしかに、非常に安定した演奏のベーシストだなぁ
と、思いました 
スコットラファロ以後、ベースでも他の楽器に負けない程
積極的にソロを取るようになったようにおもいますが
やっぱりベースはソロも大事だけど本来の役目である
バックに回った時の安定感やウォーキング時のスイング感が重要でしょ
最近はそういったベーシストが好みです
今回紹介するJaroslav simicekは後者にあたる訳ですが
個人的にはもう少し前にのめりぎみのベースが好き

それはさておきこのアルバムを購入しようとおもったのは
ジャケットのカッコ良さもさることながら
ピアノにMatei benkoが参加しているところ
Matei benkoと言えばクジラの愛称で有名なKeporkakで初めて耳にして以来
ず〜っと忘れられないピアニストで
彼の演奏をもっと聴きたいと思っていたので
これはもう買うしかない!てな感じで購入した訳です。
実は最近になってMatei benkoリーダーによる新作も発売されたみたいなんだけど
僕のよく行くCD屋さんにはどうも売ってないんだよね
たのむよ〜そっちも聴きたい

さてさて肝心の内容はと言うと
Radek zapadioのサックスが入ったワンホーンカルテットによる
なんら変哲のないオーソドックスなモダンジャズなのだが
これが、結構な好内容でお店でもお家でも愛聴盤となっている訳です
今時ここまでオーソドッックスな演奏でここまで聴かせられるのは
やはり各人の演奏力の高さによるものなのだろうが
それにしてもこれはいい
★★★★

Jaroslav simicek/The way home(2009) ARTA

Jaroslav simicek(b)
Matei benko(p)
Radek zapadio(ts)
Tomas hobzek(dr)


img086.jpg
こちらはVit svecリーダーによる
クジラの愛称で知られるKeporkak
Vit svecのリーダー作でありながら11曲中9曲がMatei benko作曲
まったくの無名ピアニストがアルバムを食ってしまったかのような
印象で個性的でやや陰鬱。
力づよい硬質なタッチのMatei benkoの魅力がぎっしり詰まった作品。

Vit svec/Keporkak(2004) ARTA


Vit svec(b)
Matei benko(p)
Jan linhart(dr)



img087.jpg
こちらはMatei benko初リーダー作
Keporkakような陰鬱かつ独創的な美しい世界を
期待して聴くと見事に裏切られるラテンジャズアルバム

Matei benko/Universality(2006) ARTA
Matei benko(p)
Jan greifoner(b)
Branko krizek(dr)

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img084.jpg
先日『チェ 28歳の革命』をみたんだけど
ノンフィクションのためかドラマのある内容ではなく
(あたりまえか)
娯楽作品として観るよりもゲバラがやってのけた事を
勉強すると言った意味で大変面白く拝見させてもらったが
その映画の中で使われる音楽がどことなく
アフロキューバンジャズのようなBGMで
思いついたように中南米のジャズを聴きたいとおもい
何枚か購入してきたのだけど、その中でもとりわけ異色の
Edmar castanedaのEntre cuerdasを紹介しようと思う
何が異色ってEdmar castanedaという方はハープ奏者な訳です
ジャズでハープと言われてもいまいちピンとこないのだけど
いわゆる世間一般的に知られているクラシックハープとはちがい
より、民族的なハープ、アルパと言われる物で
音色はクラシックハープ程高貴な響きではなく
素朴とまでは言わないが民族楽器的な木の温もりを感じる
暖かみのある乾いた音色だ

メンバーリストを見てまず思った事が、ベースがいない
なぁんだベースがいないと言う事は割と優しい感じのアルバムなんだな
とか勝手に勘違いして聴いてみると
1曲目から超高速、超絶技巧のテーマがいきなりスピーカーから
聴こえるではないか これは驚いた
それにどう聴いてもベースの音が入っている
もう僕の頭はちんぷんかんぷん
気になりライナーを読んでみると
どうも彼の使うアルパは特殊な物らしく
低音域にピックアップが設けられていてそれをベースアンプに繋いでいて
中音、高音域にはまた別にマイクが設けられていて
おそらく中音、高音域はマイクでひろっていると言う事なので
限りなく生音に近い音色
(もちろんエフェクターもつかえる)
なんと言えばいいのかな
エレベースアコアルパ?から
だされる音色は今まで聴いた事のない音色でありながら
古典的な民族楽器であるアルパの有機的な響きも感じられ
それでいてあまりにもテクニカルな演奏が成されるので
受け止めるだけで精一杯と言うのが正直な感想だ

さてさて、彼の経歴をライナーから少し
南米コロンビアの首都ボゴダ出身で
7歳の頃からアルパを弾き始めた彼は16歳で家族とともにアメリカに渡る
まもなくジャズと出会いメキメキと力を付け
かの有名なパキートデリベラのバンド、パナメリカーナバンドに抜擢
コレまた有名なカーネギーホールでの演奏を果たす
大変な実力者の彼だが肝心の内容は

まず、1曲目のSabrosonという曲で
彼がどれほど卓越した技術を持っているかがわかるだろう
この曲にはJohn socofieldも参加している

全体的に南米特有の熱さが感じられ音楽自体が生き生きしている
バンドアンサンブルのハーモニーはそれ程洗練されたものではないが
テクニカルな演奏に上手く味わいを加味しているところなど
なるほど、さすがとおもわせる
ただ、個人的な好みとしてはもうすこし空間が欲しかったり
胸にくる様なメロディが欲しかったが
これは、本当に好みの問題で
このとんでもなくハイレベルで超絶技巧派の演奏が好きな方には
違和感なく受け入れられるであろう
2曲だけだがJoe lockeによるヴィブラフォンも
上手く調和をみせていてすばらしい
でも、やっぱりここまでテクニカルだと
なんだかひいちゃう僕がいる
よって
★★★



Edmar castaneda/Entre cuerdas  (2009)  artistshare

Personnel:
Edmar castaneda(Harp)
Marshall gilkes(tb)
Dave silliman(dr.per)

Special guests:
Andrea tierra(vo.tr.7)
John scofield(g.tr.1)
Samuel torres(cajon)
Joe locke(vib)

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img083.jpg
ライヴが近いもんで仕事と練習の日々に追われていて
ゆっくり音楽を聴く時間もなく多忙な毎日を送っているのだが
それでもCDはちょこちょこ買っていて
給料日には新譜旧譜あわせて10枚程購入した
以前紹介したGeorge garzoneの新作Among friendsでの演奏が記憶に新しい
Steve kuhnの新作Mostly coltraneを紹介しよう
タイトルにもある通りコルトレーンにちなんだ曲を集めた物なのだが
Steve kuhn作曲による曲もあるので全曲と言う訳ではないようだ。

Steve kuhnは短い期間ながらコルトレーンカルテットにも
在籍していた経歴があるので自然と期待がたかまる
と、言うのもコルトレーン集となるとコルトレーンの精神性の高さや彼の人生の重み等から
他のミュージシャンの手にかかるとどうも、きな臭さが漂う感があるが
本盤にかぎってはうまくコルトレーンの精神世界を表現していて
それでいて各人の個性も十分に感じられる大変な好内容となっている
Steve kuhnの美しくドラマチックな演奏ももちろんのこと
Enrico pieranunziやDave douglasとの競演で印象深い
ダイナミックかつスリル溢れるドラミングのJoey baronが参加した事も相まってか
とても70歳とは思えないSteve kuhnの力強いアグレッシブな演奏に驚かされた

では、曲目を紹介しよう

1 .Welcome
アルバムKulu Se Mamaに収録された曲
透明感溢れるSteve kuhnのピアノから始まる
続いてJoe lovanoの一音一音に集中力の感じられるテナー
Joey baronのドラミングはEnrico pieranunziのBalladsそのもの
大変美しいバラッドだ

2 .Song of praise
アルバムThe john coltrane quartet playsに収録された曲
フリーテンポのなんとも重々しくも感動的な美しい冒頭
やがてリズムが明確になっていきSteve kuhnの力強くも美しいソロが聴かれる
やはりJoey baronのドラムは強烈

4 .個人的にはNewport 63での演奏が思い起こされる
I Want to talk about you
ここではしっとりと歌い上げられたバラッドでの演奏となる
これは、まぁこうなるだろうなと言う感じ

5 .The night has a thousand eyes
アルバムColtrane`s sound収録の曲
この曲の持つ軽快で小気味のよい感じはそのままに
各人がそれぞれの持ち味を出し大変スインギーな演奏となっている
Steve kuhnのバッキングがかなりいい

7 .Central park west
この曲もColtrane`s sound収録の曲
数あるコルトレーンのバラッドの曲で
個人的に大変お気に入りの曲だ
この曲はSteve kuhnとJoe lovanoのデュオ

8 .Like sonny
ご存知Giant steps収録の曲
Giant stepsの中からこの曲を選ぶ所がいい
やはり聞きどころはドラマチックかつダイナミックなソロを聴かせる
Steve kuhnだろう

10 .Configuration
これまで気持ちよく聴いていたのに
この曲のフリーフォームな演奏で目ん玉飛び出る
僕は寝る寸前にこの曲がかかっていた事があって
そのまま気絶してしまった
生易しいフリーではなくかなり凶暴な演奏

12 .Spiritual
At the village vanguardでの演奏が思い出される
この冒頭の旋律はいつ聴いてもカッコイイ
ここでの演奏はオリジナル程モダンではなく
各人がかなりエモーショナルな演奏を聴かせていて
Steve kuhnのややフリーなソロと
Joey baronの鋭く豪快なドラミングでのやりとりがおもしろい

13 .Trance
この曲はSteve kuhnのオリジナル
ソロピアノで聴かせアルバムの終わりを予兆させる
大変美しい曲でまさにSteve kuhnらしい曲と言えよう
この曲で幕を閉じる

アルバムトータル77分にも及ぶ大作となっている訳だが
やはりちょっと長過ぎるかな
それでも最初から最後まで飽きさせる事なく聴かせてくれた
全体的に統一性もあり、コルトレーンの世界を上手く表現している上に
ECMの作品として違和感を感じない作りとなっている。
少し時代錯誤な感じも否めないが
このアルバムのSteve kuhnはやる気満々でエネルギーに溢れていて
コレは評価せずにはいられない
★★★★☆

(2009) ECM

Steve kuhn(p)
Joe lovano(ts.tarogato)
David finck(b)
Joey baron(dr)

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img081.jpg
ここんとこ忙しすぎて更新もままならない状況が続いていましたが
今、ようやく家に着いて一息ついている所です
さてさて、CDは購入しているのですが
更新が間に合わずどんどんたまっていく一方でなにから取り上げようか
迷っているのですが、丁度、今かかってるCDでも。
スウェーデン出身のシンガーソングライターLisa ekdahlの
『Give me that slow knowing smile』というアルバムで
僕は家に居るほとんどの時間はジャズを聴いているんだけど
ジャズの音域の広さと音の数の多さにたまに疲れてしまう事があって
よりシンプルな音楽を聴きたくなる時があるので
そんな時には本作なんかをよく聴いている。
いわば箸休め的な存在のアルバムなのだ

Lisa ekdahlは日本での知名度はそれほど高くないが
その、美しい容姿と、まるで子供が歌ってるかの様な
線の細いシルキーな歌声は聴いていて心が和むし なんというか....萌え?

スウェーデンでは人気実力共に高いようで
94年にはグラミー賞にも輝いている程だ
肝心の内容だが全体的にゆったりとしたメランコリックなポップスが多く
まるで一本の映画を見ている様な
はたまたシネマミュージックを聴いているようだ
Lisa本人も本作に対しこんな言葉を述べている
『情緒的で刺激がある、官能的なシネマのよう、シンプルだけど神秘的...
そんなアルバムをつくりたかったの』
この言葉通りの作品とは言えないが
情緒的でシンプルなシネマというのには共感がもてる。
全曲が彼女自身による作詞作曲というのも評価すべき点で
才能豊かなLisa ekdahlちゃんをどうぞよろしく。
★★★★






本盤の中からOne lifeという曲とアルバムタイトルでもある
Give me that slow knowing smileという曲。

Lisa ekdahl/Give me that slow knowing smile
(2009)

Lisa ekdahl(vo.whistling)
Mathias blomdahl(gr.b.p.harmonica.castanet.bozouki.whistling.
dr.vo.banjo.per)
Tomas hallonsten(hammond organ.tp.accordion.vintage synthesizers)
Andreas nordell(vo)
Tobias fronberg(vo)
Fredrik dahi(dr.tr 2,3,7)

Norpan(dr on solo tr 1)
Magnus lindgren(fl)
Karen brunon(violins)

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5ed90bad.jpg
Steve kuhn関連で他に思い浮かぶのは
僕の場合、オスロ出身の女性ヴォーカリスト
Karin krogとの競演盤が思い出される
以前にもKarin krog+Steve kuhn trioによる
『We Could Be Flying』というアルバムが
吹き込まれており、それから実に30年ぶりとなる本作は
最近購入したヴォーカル物の中でも特に聴く事が多く
プロデューサーJohn surmanの趣向によるものなのか
全体を通してドラマチックな構成で統一されており
明確に方向性が見えているので聴いている方としても解りやすく 
ノスタルジック、かつドラマチックに感傷的な音楽であると提示していて
何がやりたかったのかが解りやすく 
トータルコンセプトとまではいわないが
方向性や統一感が感じられる作品と言えよう

John surmanといえば
自身もバスクラやテナーサックス等を吹く事でも知られているが
僕が彼を知ったのはカンタベリーミュージックを聴きあさっていた頃で
71年作品の『The trio』 というアルバムを聴いてから
完成度の高いテーマの後に
おもいっきりアヴァンギャルドでフリーフォームな演奏が
繰り広げられられるんだけど
それがかなりブチぎれてる演奏で、それ以来怖くて手をださずにいたのだが
まさか、こんなにも美しく切ない内容のアルバムをプロデュースするとは
思ってもみなかった。


さて、本盤に話を戻そう
このアルバムまずはSteve kuhn作のドラマチックで幻想的な
The meaning of loveから始まるんだけど
冒頭のKarin krogの少し掠れ、鼻にかかった様なシルキーな歌声から
少し甘すぎる感は否めないが
本盤がかなり、当たりなのではと予感させる。

2曲目のWhere you at?という曲はミドルテンポの4ビートで
一曲目と対比するようにメジャー調の曲でKarin krogも
どこか、かわいげのある歌い方をしている
Steve kuhn trioもよくスイングしていて小気味よい

3曲目は女性ヴォーカル物でよく歌われるLazy afternoon
steve kuhnの深く感傷的で儚い旋律を奏でていて
そこにKarin krogの物悲しい歌い口のヴォーカルが印象的
このアルバム唯一のデュオによる演奏。

4曲目はJohn surmanとKarin krogによる共作のIt could be hip
この曲が個人的に一番のお気に入り
Karin krogのヴォーカルはもちろんのこと
Steve kuhn trioによる演奏も各人の持ち味が生かされていて
Steve kuhnのソロは短いものの感情的に演奏されていて
不満の残らない演奏だ やはり流石にうまい。
ヴォーカル物は大体ヴォーカルを主体にするがあまり
楽器による演奏が少し薄れてしまう傾向があるが
ここではしっかりとトリオの演奏も聴かれるので
個人的に理想的な内容といえる。

5曲目はSteve kuhn作によるSpeak of loveと言う曲
この曲もしっとりと歌い上げられたバラッドで
アルバムを構成するのに一躍かっている

6曲目はJohn surman作によるCanto maiと言う曲
弓で弾かれたコントラバスが印象的でやや陰鬱な始まりだが
その後はミドルテンポのラテンフレーバー漂う演奏で
Steve kuhnのソロもたっぷり聴かれる。

7曲目はSteve kuhn作のSaharan
この曲は元々トリオの演奏用に書かれたものだろうか?
全体的にKarin krogのヴォーカル+トリオによる3者対等の演奏が聴かれる
この曲も切なく儚い。

8曲目はスタンダードナンバーのYou say you care
ややメロウな楽曲ででここまできているので
丁度この辺りで軽快なスタンダードナンバーが聴かれるのは嬉しい。
やはりColtraneのsoultraneを思い出す

9曲目はJohn surmanとKarin krogによる共作のKaleidoscopic vision
一言一言をゆっくりと紡ぎだすように慎重な歌い口のKarin krogが印象的。

10曲目もJohn surmanとKarin krogによる共作のMissing calada
ラテンリズムだがやや曇りのかかったマイナー調の曲。

11曲目はBillie holidayの演奏でも有名な、曰く付きのGloomy sunday
このアルバム中もっとも力強く陰鬱な響きで
最後の曲に相応しいだろう。

5曲目辺りからはアルバムの統一感には一躍かっているものの
曲単体で考えると少し物足りなさも残る。
しかしながら、このアルバムは全体的に統一感があって
ここでしか聴かれない揺るがない個性があるので
やや陰鬱な響きであるものの軽快な楽曲もバランス良く演奏されていて
大変好内容と言えるだろう。★★★★☆

Karin krog&Steve kuhn trio/New york moments (2003) enja records

Karin krog(vo)
Steve kuhn(p)
David finck(b)
Bill drummond(dr)

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img078.jpg
発売前から楽しみにしていたGeorge garzoneの新譜
Among friendsを聴いている。
なにが楽しみってメンバーの顔ぶれが大変豪華
ピアノにSteve kuhn
ドラムにPaul motian
ベースにAnders christensen
残念ながらこのベースの人は知らないけれど
この布陣に期待せずにはいられなかった

全体的にバラッドやミドルテンポによる楽曲が多く
終始リラックスしたムードで奏でられる演奏は
帰宅後の疲れきった体や心のしがらみから解放させてくれる。
ふぅ 今日も忙しかったなぁ

さてさて、このアルバム、やはりGeorge garzoneの声量たっぷりの
音色にまず耳を傾けるべきだろう
相変わらずのColtrane節は随所に見受けられるが
それよりも以前にも増して音色に包容力を感じる
まさに円熟の時を迎えていると言えるだろう。
ここに、次の旋律に絡む様なすばらしいタイム感のハーモニーと
ドラマチックな美しさを持ったSteve kuhnのピアノが溶け合うんだから
悪いものになるハズがない

George garzone作による曲が5曲に
カヴァー曲が3曲の計8曲
1曲目のTheme for ernieでこのアルバムの方向性を感じ取る事ができる
まっさきに思い浮かぶのはやはりColtraneの演奏だろう
ここでの演奏もやはりスローテンポのバラッド
2曲目のGeorge garzone作のAlone
同名の彼のアルバムでの演奏が思い出される
3曲目もGeorge garzone作のTo my papa
Steve kuhnのピアノが深く、あまりにも美しく、印象的。
4曲目もGeorge garzone作のミドルテンポによる
少しエキゾチックな曲でアルバムのいいスパイスになっている
5曲目はJohn Coltrane & Johnny Hartmanで有名な
My one and only love
6曲目はMiles davis作のMilestonesなのだが
聴いてもとてもMilestonesには聴こえない どういう事なんだ?これは
これもミドルテンポによる演奏でこのアルバム中もっともスイングしている
7曲目、これもGeorge garzone作によるFarewell
孤独の中で見る希望といった印象。
8曲目もGeorge garzone作のFree
タイトル通りややフリーフォームな演奏だが
行き過ぎるワケではないが一癖ある楽曲。
この曲が最後で、計56分という長さも個人的にはありがたい
感想として、新しく刺激的な音楽ではないけれど
久々にこういったナチュラルなありのままのジャズを聴くのも
やはりいいものだ。
★★★★

George garzone/Among friends(2009)Stunt records

George garzone(ts.ss)
Steve kuhn(p)
Anders christensen(b)
Paul motian(dr)

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仕事終わってほろ酔い気分で聴いている
Nita sellという女性ヴォーカルのNight skyというアルバムを紹介。
Unionのウェブページで見かけて以来
その、名盤の香りたたずむジャケットに惹かれ
さっそく探してみた所、中古でみつけたもんだから迷わずに購入

気取らずにありのままに発せられる彼女の歌声は
自然と耳に馴染んで 大変なリラックス効果を生んでくれる
リラックスというのも、このアルバムはいい意味で
やってやるぜ!とか すごい名盤を作ってやる みたいな熱い意気込みがなく
あくまで、ありのままに自然体で演奏されているもんだから
そういった意味でこちらも構える必要もないし
安心して聴けるというのがこのアルバムのもっとも親しみやすい部分だろう
全体的にメロウで、どこかラテンフレーバー漂う演奏の温度感も絶妙で
甘すぎずに自然に耳に馴染む。
彼女自体も熱唱するタイプではなく
沸々とわきあがる想いを言葉とメロディにのせて
あくまでも寄り添いながら語りかけるといったスタイルで
ゆっくりながら心にしみてくる大変優れたシンガーといえよう

バンドも基本的にヴォーカルを尊重した演奏で
バックで演奏しているだけでも大変な実力者揃いだと感じさせる
リズム、テンションにおいて非常に安定しているし
時折聴かれるスパニッシュなアプローチのガットギターが
よりいっそうラテン風味を醸し出していて小気味いい。
お家でも、お店でも共に愛聴盤となっている名盤ならぬ超好盤。
★★★★☆

Nita sell/Night sky(2002)

Nita sell(vo,conga)
Astrid cowan(p)
Ron berman(gr.b)
Chris wabich(dr)

拍手[0回]

img076.jpg
完全なるジャケ買いの本作
ジャケ買いっていうのは勇気のいる事で
下手をするととんでもない駄作をつかまされるか
はたまた僕だけの好盤になるか
期待と不安を胸に抱きレジへと向かうんだけど

予想外。
1曲目、レゲエ?   意味わかんね
ヴォーカルは、まぁいいとして
このバックのバンドはなんだ?
レゲエなのにグルーヴ感が薄く なんだか軽い
ホーンセクションは洗練されているけど
なんか先行き不安な始まりだ

しばらく聴いていてもジャズらしい楽曲はなく
全体的にポップ色の強い作品なのだが
作り的に売れ線意識のアルバムなのだろうか?
それにしては そこまでのポップセンスも感じられない
いったいなにをしたかったのか?
作る側の意図がわからない

レゲエもできるしジャズもできるしポップもできる
なんでもできるはなんにもできない
とか思ってしまった。

しかし、これはいいなと思わせる曲もあって
駄作とまでは言わないし 8曲目のSurpriseという曲なんかは先進的だし
10曲目のMake it lastなんかはマイナー調の美しい曲で
『人生はとても早く変化する 私はそれを持続しようとしている
しかし、それは瞬間的にすべて失われて
そして物事は終わらないまま残っている』という様な心情を歌った曲で
この曲が1番ジャズらしい楽曲。
彼女の声質自体も細く耳障りのいいほどよい掠れが印象的で
あまり情熱的に歌い上げるというよりも
切なくささやき語りかけるといった歌い方で聴いていて疲れない。
真剣に対峙して聴くようなアルバムではないので
この類いのアルバムに関して言えばよしとしよう。
★★★

Harcsa veronika/Red baggage(2009)

Harcsa veronika(vo)
Attila blaho(p)
Balint gyemant(gr)
Zoltan olah(b)
Balint majtenyi(dr.per)
Gabor subicz(tp.fh. tr,1,7)

Tamas meleg(ts tr,1,7)
Balazs cserta(as.fl tr,1,7)
Attila korb(tb tr,1,7)

Attila galfi(dr tr,12)

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趣味:
サイクリング
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